ABIGAIL

断然カプコン派です

日記

 めずらしく本を読み切った。『文化系のためのヒップホップ入門』というやつ。ぶっちゃけ七割くらいは知ってることが書いてあったけどこれが滅法面白くて参った。この手の入門書は読まないので迂闊なことは言えないが、お手軽さ・面白さでこれに勝る本はあまりないんじゃないか。『ヒップホップ・ジェネレーション』なんか、ヒップホップ好きな自分でも結構読むのに苦労した。

 R&Bのことも論じてるんだけど、そこでの「黒人音楽史でR&B/ソウルは傍流」というのは新鮮な意見だなと……ジャズ、ファンク、ヒップホップといった「反復音楽」の感覚を「宙吊り」って表現してるのも、なるほどなあと思った。ちょうどTommy Simsの『Peace and Love』っていうアルバムを聞いてて、っていうか"The Way It Used to Be"って曲だけエンドレスリピートで延々と聞いてて、これがもう聞いてても一向に宙吊られない。こうバキバキッと、構造しっかりしとるぞい、みたいな曲で、まあ延々と聞いてるだけあって相当好きなんだけど、やっぱり根本的には「宙吊り」の感覚のほうが好きだなと自己確認したりもした。てめえの話かってまあそうですけど。

 

 あと『夜の道』と『三人の狙撃者』って映画を見た。『三人の狙撃者』のほうが面白かったような気がしていたんだが……まあ比較するのが変というのはさておき……今考えると『夜の道』のほうが印象に残るシーンが多い。アコーディオン、父親の好きな歌。男まさりの女キャラクターは珍しい気がする。あとあのロープウェイだか何だかで人を輸送するシーンはタマヒュンポイントである。まあ面白いかどうかでいえば『三人の狙撃者』のほうがやっぱりすぐれてると思うが。

 

 しかしこのはてなブログは書き方がよくわからん。動画とか貼れるの? どうなん?